『とげ 小市民 倉永晴之の逆襲』(毎週土曜 23:40〜0:35 フジ系)…“逆襲”というので、半沢直樹的な展開を予想していたのですが、仕事だけでなくプライベートまで“忍耐”の日々を送る(まぁ、後半は奥さんの理解は得たけど)ドラマで、たらい回しな役所、そして自分ばかりを守ろうとするバカ上司&市長のどうしようもなさばかりが目立っていました。
最終回で大逆転こそ果たすものの、それまでは他部署に喝を入れれば“異動”で自分に返ってくるし、市長の逆襲は失敗に終わるし、仕舞には仕事を辞めさせられるし、踏んだり蹴ったりで、見ていて辛くなる展開は倍速視聴でもしんどかったです…(だったら見なきゃ良いんだけど…)。(個人的評価:2)
『黒い十人の女』(毎週木曜 23:59〜0:54 日テレ系)…バカリズム脚本、結構好きです(『素敵な選TAXI』も好きでした)。それにしても、(妻を除いて)9人の女と不倫だなんて、船越英一郎のどこにそんな魅力があるんだろう…って、そもそも現実的にはあり得ないんだけどね。

水野美紀がカフェラテ→あんかけと他の不倫相手に頭からぶっかけられて、次は何をかけられるのかを毎週期待しちゃってましたが

『スニッファー 嗅覚捜査官』(毎週土曜 22:00〜22:44 NHK)…舌(by『神の舌を持つ男』)の次は鼻かよとか、『デカワンコ』を思い出してみたりとか、いずれにせよ“二番煎じ”を思わせた作品。それでも、阿部寛(主役・華岡信一郎役)が“鼻栓”(弾丸っぽい仕立てなのが笑える)を取り出すシーンはいつ見てもインパクト強かったです。逆にパートナー・小向達郎を演じた香川照之は普通の人をやらせておくのはもったいなかったよなぁ…。
超人的な嗅覚を持ち、犯罪現場に残された匂いを嗅ぎ、事件解決に結びつける…そんな物語。鼻を狙われ怪我させられるシーンとかもあったけど、鼻が商売道具じゃ風邪もひけないよなぁ…。恋の匂いまで嗅ぎ分けられても(?)、結果奥さんとはうまくいかなかったんだよなぁ…まぁ、主人公のデリカシーのなさのせいだろうけど…。続編(=2)を匂わせるラストは最近のありがちな“パターン”。まぁ、2やったら見るとは思うけど、個人的にはスッキリ事件解決で終わった方が嬉しかったなぁ…。(個人的評価:4)